ヒプノセラピーのこと
ヒプノセラピー や 催眠療法 という言葉を聞いたことはありますか?
テレビでやっている、眠らされたり、操られたりするものをイメージして、「ちょっと怪しくない?」と思う方もいらっしゃるかと思います。
しかし、実際のヒプノセラピー(催眠療法)は全く異なります。
ヒプノセラピーは、目を閉じることによって、”心の目”が開きやすくなる 心理療法 です。
◆ヒプノの語源
ギリシャ神話の眠りの神 ヒュプノス(Hypnos)を語源としています。
眠りの神 ヒュプノスは、穏やかで心優しく、こめかみに翼を持ち、美しい容姿をした青年です。ヒュプノスは、穏やかに地上や海に、渡り歩いて、あらゆる生き物に安らかな眠りを与える神です。
◆ヒプノセラピー(催眠療法)とは?
心理カウンセリングの技法ひとつです。
催眠状態は心理学ではトランス状態と呼ばれ、潜在意識(無意識)とつながる状態 のことです。
眠っている状態ではありません。
身体をリラックスさせトランス状態へ誘導することで、潜在意識にアクセスします。
私たちは、文明化とともに、視覚ばかりを使う生活をするようになってきました。
視覚から脳へ入る情報は、時として、心の目を曇らせてしまいます。
目を閉じることによって、心の目が開き、自分の本当の気持ちが見えやすくなってきます。
ヒプノセラピーは、顕在意識(表層意識)の領域にとどまらず、潜在意識の領域のカウンセリングを可能とする療法です。
◆ヒプノセラピーはなぜ良いの?
人の心は、顕在意識と潜在意識の2つあります。
そのうち 9割以上は潜在意識 です。
つまり、私たちの心のほとんどが、潜在意識に支配されています。
私たちは、潜在意識によって思考や性格が形成されています。
また、潜在意識はすべてのことを記憶していると言われています。
潜在意識とつながることで、心の奥底に潜んでいるあなたの真実の答えや不可解だったことを、知ることが可能となり、効果を実感できるのです。
◆リラックスした状態が良い理由は?
トランス状態とは、リラックスした状態です。
脳波はα波の状態になっています。
マッサージを受けている時、眠りに落ちるまでのまどろみの時、または、瞑想や映画や運転などに何かに集中している時などの私たちの脳波は、α波です。
α波という言葉は、リラックス系の音楽のCDなどで、聞いたことがあるかと思います。
α波の状態では、顕在意識では得られなかった気づきや、インスピレーション、忘れ去られた記憶、過去のトラウマの記憶などが、上がってきやすくなっています。
リラックスしている時は、心がオープンの状態になっているので、心の奥深くに眠っているあなたの本当の気持ちが見つけやすくなるのです。
◆催眠状態はあなたの意志で入ります
テレビなどの影響で、催眠状態は誰かに“かけられる” と思っている方もいらっしゃるかと思いますが、実際は全く異なります。
催眠は、ご自身の意志で入ります。
カウンセラーは案内人です。
催眠と聞くと「何をされるんだろう・・・?」と少し不安になるかもしれません。
ですが、あなたが自分の心の深い部分と向き合う!と決めることによってはじめて可能となるセッションですので、安心してください。
催眠の深さは、あなたが、今の自分をどれだけ変えたいと思っているか という、あなたの 意志の強さ で決まります。
また、催眠状態は、意識はしっかりありますので、ご自身が言ったこともちゃんと覚えています。
催眠状態に入るか入らないかは、あなたの決心次第 です。
同じ悩みでぐるぐるしていると気付き始めたら、そろそろ、本当の気持ちを知るタイミングが来ているのかもしれません。